シャポーン鶏が日本農業新聞に掲載されました!

先日facebookページで予告致しました、シャポーン鹿児島鶏の生産をされている龍治農場さんが、平成26年6月21日(土)付の日本農業新聞に掲載されました!

 

上山さんの夢を応援するべく、株式会社清泉社は販路拡大へ向け精一杯取り組んで参りますので、今後とも宜しくお願い致します m(__)m

以下、上画像をテキスト化した文章です。


 鹿児島県鹿屋市の龍治農場代表の上山龍治さん(43)は、日本には数少ない、鶏を正確に去勢できる技術を持つ農家だ。「シャポーン鹿児島鶏」と銘打って販売し、去勢鶏の知名度向上を目指す。6月から販売業者との提携を始め、ブランド化へ一歩踏み出した。廃棄されている採卵鶏の雄の肉質を高めることもできるため、将来は採卵用の雄鶏を中心にした経営も志す。


去勢鶏ブランド化ヘ
肉にこく、臭みもなし
鹿児島県鹿屋市の上山龍治さん

去勢し、とさかが発達していない鶏を紹介する上山さん(鹿児島県鹿屋市で)

販売業者と提携

 去勢鶏はフランスで「シャポン」、米国で「ケーポン」と呼ばれる。欧米では、長期肥育された去勢鶏は高級食材だ。「シャポーン鹿児島鶏」は、フランス語から取った。
 鶏は4、5カ月齢を超えると性成熟を迎え、雌は卵を産んで栄養を取られ、雄は他の鶏とけんかし、肉も固くなるため、地鶏でも長期肥育は難しい。去勢鶏は、雄の特徴が現れなくなり、肥育期間を伸ばすことができる。
 鶏の精巣は腹部にあるため、去勢の時にひなが死んでしまったり、精巣を取り残してしまったりと高い技術がなくては安定して生産できない。そんな中、上山さんは今は1羽当たり約3分で、死亡も取り残しもほとんど出さずに去勢できるという。
 去勢の技術を確立したのは、鹿児島県立加世田常潤高校の元校長で上山さんの叔父に当たる諸木逸郎さん(70)。研究の発端は、毎年大量に廃棄される雄の採卵鶏を商品化できないかと考えたことだった。諸木さんは「去勢鶏の味わいが知られれば、廃棄の鶏が資源になるかもしれない。まずは知名度が広がってほしい」と期待する。
 上山さんは地鶏の品種で月250羽出荷している。中びなの時期に雄鶏を去勢し、8カ月肥育。とさかが発達していないのが目印だ。肉にこくが出て、脂に臭みもない柔らかな肉になるという。サツマイモ、シラスなどの未利用資源を利用し、コストの削減にも努めている。
 6月から、鹿児島の食材を販売する清泉社(同県姶良市)と契約し、販路開拓に取り組んでいる。今後は施設を増やし、月1000羽に拡大する意向で、認知度が高まれば、採卵鶏の雄の商品化に挑むつもりだ。
 「地鶏はおいしいが、さらに味を追求できることを知ってほしい。いずれは『シャポーン九州鶏』、『シャポーン日本鶏』と大きなブランドなるように、志を持つ人と協力していきたい」と胸を膨らませる。